今更人には聞けない!ドラムってどんな楽器?構造や特徴を初心者へ向けてわかりやすく解説!
これまではPC選びの話やDAWの導入、そしてあれば良いと思う周辺機器を紹介してきました。
では実際、これから作曲をやるぞ!となった時、いくら昨今のDTMの導入がだいぶ手軽になったとはいえ結局、楽器の事を知らなければより良い楽曲制作は難しいと言えるでしょう。
この記事の目次
なぜ楽器の勉強をしなきゃいけないのか?
いくつかありますが、まずはできる事とできない事を把握しなければなりません。
具体的には音域や奏法などです。DTMという環境は良くも悪くも何でも出来ちゃいます。
ですので、リアリティを追求する上で必ず覚えなければならないポイントです。
少なくとも違和感のある音域での演奏や、明らかに無理なプレイスタイルは「奏者」からすると間違いなく素人が作ったなとバレます。
後々、プロの演奏家へ曲を演奏してもらうとかになっていたら、それだけは避けなければいけません。
中には「演奏できるものなら演奏してみろ!」みたいな意図的な挑戦をさせる曲などもあります。
ですから全部が全部、絶対に楽器のルールを遵守しようとは言いませんが、少なからずそういう曲を作る作者もやはり基本的には知識あります。あえてブレイクしていることが圧倒的に多いでように感じます。
7月はYouTubeと連動してバンドサウンドを担う主な楽器「ドラム」「エレキギター」「アコギとエレアコ」「ベース」の解説をして行きます。
具体的にはその楽器の構造や特徴などです。
前提
まずは「初心者へ向けて」というのが大前提です。
故にゆっくり解説していくので、すでにある程度知っている人からすれば物足りなかったりこのテンポ感遅いな〜ともしかしたら思うかもしれないです。
かといって1から10まで全て事細かに話していると時間が足りないです。ですので広く浅く、汎用性のある6〜7割の情報だけメインに解説していくことにします。その点だけ予めご了承願います。
目的
楽器の特徴や解説というのはもちろんですが、この機会に是非、その楽器に興味を持つ取っ掛かりとして参考にしていただければと思います。
もっとディープな部分は興味があればぜひご自身で調べてみるか、機会があればプレイしてみてください!あるいはコメントが多ければ解説できる楽器に関しては更に動画などにしたいなと思いますのでお気軽にコメントお願いします。
本日の楽器
第一作目は「ドラム」です。かなりポピュラーだしかっこいいですよね。
何を隠そう私、ドラムが叩けます。
高校の頃はミッシェルガンエレファントというバンドのコピーバンドをしておりました。もう4〜5年叩いてないですが超絶テクみたいなフレーズでなければまだ全然叩けると思います。
両腕、両足。計4本使う楽器です。似たようなパーツが所狭しとギュッと凝縮されているセット、それがドラムセットです。
どれがどれだが最初は混乱するかもしれないですが、基本さえ覚えてしまえばそんなに難しくないので是非この機会に覚えちゃいましょう!
ドラムの構造、名称
バスドラム
ドラムセットの正面にあって穴が空いており、一番大きな物をバスドラムと呼びます。低音を担っている部分です。右利きなら右足、左利きなら左でペダルを踏んで主に音を出します。
音の好みによってもっと、どデカイ物を使ったり逆に小さめのを使ったりなどします。ちなみに中に布団などの吸音材を入れて音がタイトになるように調整します。
人によってはツーバスやスリーバスなどバスドラムの数を足してプレイする方もいます。またツインペダルというモノがあり、一つのバスドラムなのですがツーバスのような踏み込みができるので高速でたくさん音が出せるようなモノもあります。
スネアドラム
座って一番手間にあるモノをスネアドラム(以下スネア)と言います。
主に3拍目のアクセントだったりフィル(おかず)でよく使うモノです。音域はスネアの種類によって結構幅広いです。
ちなみにドラマーはかなりスネアにこだわりがあると思います。違うだけで曲の印象がガラッと変わります。
ですのでドラムセットはスタジオのを借りてスネアだけ持参するので、色味がスネアだけ違う事はドラマーあるあるです。
タム
バスドラムの上に複数付いているモノをタムと呼びます。タムタムなんて呼んだりもします。
複数付いている意味があるのか?大きさが違うのでサウンドが違います!小さいモノからHi Tom,Low Tom(大きさやセットによってはMid Tom),Floor Tomと言います。プレイヤーによって1個しか使わなかったり、めちゃくちゃ多かったりします。ここはプレイスタイルによって変わります。
主にフィルで使います。これも深底だとか小さいモノなど色々あって、好みが別れるところです。ちなみに筆者はタムに関しては大してこだわりはありませんが、XJAPANのYOSHIKIさんを見本に育ったので多い方がルックスは好みです。
ハイハット
次にシンバル系と参ります。スネアの横にあるシンバルをハイハットと呼びます。
これは2枚の比較的小さめなシンバルが重なっている構造になっています。右利きなら左足、左利きなら右足でペダルを踏んで2枚のシンバルを重ねたり離したりして音色を変えます。
2枚を重ねて閉じている状態をクローズ。重ねてない、あるいは半分だけ状態をオープンなどと言ったります。オープンがどのぐらいオープンなのかはドラマーさんのセッティングによって結構ニュアンスが変わります。
クラッシュシンバル
ハイハット上あたりにあるシンバルをクラッシュシンバルと呼びます。
主にアクセントやフィルで使います。
どんなドラムセットでも最低1枚はあるかなって思います。正直、画像だけだとシンバル類って結構どれも同じに見えてしまうので是非機会があればスタジオなどで実物見てみてください!
ライドシンバル
では最後です。これはライドシンバルと呼びます。
かなり大きいシンバルです。例えばカップと呼ばれる付け根の膨らみを叩いたり、ハイハットのようにビートを刻んだり、クラッシュシンバルみたいにジャンジャン強く叩くなど。実はアレンジは多種多様なシンバルです!
この辺は好きなプレイヤーやアプローチを色々探してみてください!
サウンドやバンドでのドラムの役割
サウンドは低音〜高音までカバーできる万能なリズム楽器です。打楽器ということでアタック音が他の楽器よりも際立つことから、存在感も抜群です。
また、バンドではドラムをメトロノーム替わりにして全体のリズム感を確認したりするリーダー的楽器です。ですので、ドラムがちょっとでもズレれば全体がズレるので、非常に重要な楽器です。難しい楽器ですが、叩けるとその分楽しいです!
DTMで気をつけること
冒頭でも説明した通り、両腕と両足の計4本で演奏するので、どんなに頑張っても4つ以上の音を同時に鳴らせません。そこは最低限意識した方がいいと思います。
練習方法としてはドラムはどのDAWソフトにデフォルトで標準搭載されてますので(無料版やマどマイナーなDAWはわかりませんが)、あとはひたすらドラムの耳コピがいいと思います。ジャンル別に満遍なく色々な曲をお聞きになることをお勧めします。
どのパーツを叩いているかがわかると、演奏している姿がイメージできてきます。そうするとプレイヤー目線で打ち込むことができてきます。例えばドラマーだったらここでフィル入れたいだろうなとか、さっき激しめなフレーズ叩いたからきっと疲れるだろうから、ちょっと休むターンにするか、など・・・。
そういう事の積み重ねがよりリアルなサウンドに繋がってくるし、何よりプレイヤーからも喜ばれると思います!
タム数やスネア、シンバルの枚数は人によって本当にセットに違います。インチ数、シンバルの枚数、タムの数。もっといえばスティック、打面の素材、メーカーなど。別にドラムに限ったことではないですが、楽器はこだわり出したらキリがないです。
ここは初心者のうちはあまり気にしないで良いと考えております。もちろん、あらかじめのシチュエーションが決まっているならそれは守るべきですが。
まとめ
いかがでしたでしょうか?他にチャイナシンバルとかスプラッシュシンバルとかもっとあるんですが、とりあえずは本日解説した最低限の部分をしっかり抑えていれば大丈夫だと思います。
そして耳が肥えてくるとドラムの有料音源が欲しくなると思います。ドラムはリズム隊と呼ばれる楽器です。バンドサウンドでかっこいい曲を作るのにドラムは不可避です!ぜひマスターしてください。
次回
次回は本日勉強したことの復習をしながら、実際にLogic Pro Xを使用して初心者が使えるドラムのフレーズ集を紹介したいと思います。
ではまた!