DTM初心者へ向けてDAWソフトの種類と特徴を解説【2021年版】前編
DTMをするために欠かせないソフト。
それがDAW(Digital Audio Workstation)。
初心者の方からするとどれを選べば良いのか?あるいはどれが自分に合っているのか?というのがわからないかもしれない。
今回は色々な角度や考察をもとに初心者の方へわかりやすく、そして少しでもDTMer人口が増えるために尽力していきたいと思う。
今回紹介するのは、今大体使われている「主要なソフト」に限らせていただきます。そして長くなりそうなので2部構成でお送りしたいと思います。
なるべく初心者の方にもわかりやすく説明していきますのでよろしくお願いします!
この記事の目次
そもそもDAWソフトって何?
以前紹介した「DTM」(Desk Top Music)とは個人が音楽制作をするための環境を指す言葉です。その音楽制作のメインとなるツールがDAWという事になる。
昔のイメージだと「MIDIがあ〜だこ〜だ」とか「ラックを組んで〜」などはっきり
いって初心者には敷居が高いと感じ、導入を諦めた方々も多いのではないだろうか?
2021年現在、PCのスペックの向上によりソフト音源でも十分クオリティの高い作品を制作することが可能になったのです!
実際、YOASOBIさんの「夜に駆ける」はDAWソフト「Logic Pro」とヘッドフォンの「AUDIO-TECHNICA ATH-M50X」のみてできた作品らしいです。
※厳密にはモニタースピーカーやオーディオインターフェースもあるらしいが、制作部屋での作業がめんどくさいということでリビングでPCとヘッドフォンのみで制作したらしい。
そんなこんなで前書きが長くなってしまったので、さっそく紹介していきたいと思う。
1、Cubase
STEINBERG(ドイツのメーカー)から発売されている。
2005年からYAMAHAの子会社になる。1つ目からいきなり大本命です。先にお伝えしておきますと、DAWの選択で失敗したくない方はCubaseがいいと思います。
なぜなら国内シェアNo1のソフトだからです。プロアマ問わず、絶大な支持を得ております。(ちなみに筆者は一切使った事がありませんw)
メリット
- Win&Mac両方対応
- 国内ユーザーが多いのでQ&Aが見つけやすい
- 自社で周辺機器やマスタリングソフトを出しているので非常に連携性が良い
- ELEMENTS,ARTIST,PROとニーズに合わせてラインナップ豊富
デメリット
- そこまで安くない(最上位版)
- USB-eLicenseが必要
なぜ国内シェアNo1なのか?個人的な見解をお話しするとその背景には初音ミクの恩恵が大きいと考えております。初音ミクはYAMAHAが開発して2007年に発売されました。
当時はWindows専用+Cubaseとの連携がとんでもなく良かったのです!2005年からSteinbergはYAMAHAの子会社になったということも要因としては大きかっただろう。
つまり、初音ミク=Cubase一択でした。Supercellさんやニコニコ動画の登場で瞬く間にDTMブームが日本に到来する。今は時間も経ってMacでも使えるし、昔ほど連携で苦労することもなくなった。
今以上にマイナーなDTMにとって、なるべく皆と同じものを使う事が一番Q&Aが見つかりやすいという利点もある為、Cubase一択だっただろう。
以前紹介したPCはWindowsかMacどちらがいいか?では正直好きなのでOKという結論を出したが、DAWに関してはそうは言えない要素が多い。なぜならあまり途中から変えるという選択肢がほとんどないからである。つまり、一番最初に選んだDAWソフトをほぼ一生使っていく可能性が高い。よってその時の名残で未だに使っている方が多いソフトと言えるだろう。
2、Logic Pro X
お馴染み、我らがApple。ジャンル問わず世界的に見てもこちらもシェア率がかなり高いDAWソフト。筆者もこのソフトをメインにしてます。
メリット
- コスパ最高(2021/06現在 ¥24000税込)
- 大型アップデートでもお金がかからない
- 国内外ユーザーも多いのでQ&Aが見つけやすい
デメリット
- Mac専用
- 周辺機器がAppleから出てない
Macを購入すると下位版でGarageBandというのが最初からインストールされているので、それから使ってみてもいいかもしれない。Macを所持していてLogic Pro Xを選択肢から外す理由がないがないです!ぱっと見コスパしかないのかよ!と言われそうだが、実は並大抵のコスパではない。
実体験で言うと筆者は実は2013年にLogic Proを当時¥19000税込で購入している。普通はそこから大型アップデートをするとアップチャージが発生する。これは他のメーカーがケチとかではなくて至極当然の流れです。だって一生懸命開発チームがプログラムを一新しているのだがら人件費が当たり前にかかりますよね?ですが筆者は2013年の購入時から1円もLogic Proにお金を出していない。あり得ない事ですよこれは・・・。
Mac専用ということで半永久的にAppleに依存して行く事になる。そして去年冬に発表した「M1」チップの登場により、Intelから独立を図る事に事になる。より一層Appleが独立する方向に舵を切るだろう。おそらくWindowsで対応する事はほぼないと思われる。
3、 Digital Performer
Mark of the Unicorn(MOTU)はアメリカのメーカーです。
通称デジパフォと言われてたりします。
メリット
- Mac&Win両方対応
- 音がいいと評判
デメリット
- そこまで安くない
- いまだと他ソフトにシェアをどんどん抜かれている
- あえて今、導入する理由が薄い
MIDI打ち込みソフトといえば昔はデジパフォ一択でした。老舗ソフトです。
カラオケ音源を作る会社でもいち早く導入されたという名残で、未だにまだ使っているところも多いみたいです。
よって、カラオケを作る会社に就職したい方は導入する価値があるかも知れないです。
ですが、ユーザー数的にCubaseなどに比べるとQ&Aが探しにくいかと思われます
4、FL STUDIO
IMAGE-LINEはベルギーのメーカーです。このDAWソフトの特徴として、
圧倒的にクラブミュージックなどのジャンルを作る人に支持されているという事です。
筆者は一切使ったことがないのでなぜここまで支持されているのかわかりません。ご容赦ください。
メリット
- Win&Mac対応
- 安い(Lifetime update free = アップデート費が生涯無料)
- ダンスミュージックを作成する方々から絶大な信頼を得ている
デメリット
- ちゃんと使うとなると英語覚悟した方がいい(マニュアルは日本語あり)
- 日本だとユーザー数が少ない
ダンスミュージック 自体は他のソフトでも全然問題なく作れます。ですがあえてFL STUDIOを使うという事が「あ、そっち系の音楽好きなのね!」ともはや自己紹介のような、そんなアピールになる気がします。
周りに使っている人がいて困ったときに助けてくれる人がいるならアリだと思いますが、そうではない場合は海外のサイトで英語を駆使してQ&Aを探す必要があるかなと思います。
正直、これに関しては筆者は使った事ないのでアドバイスのしようがありません・・・。
また、公式ではっきりとLifetime update free = アップデート費が生涯無料と表記があるので、嬉しいポイントかと思います。
本日はここまでです。詳しくは下記の動画で解説してます↓
https://youtu.be/xSIPzxiixe8
次回は残りのDAWソフトと筆者が思う2021年版の結論を出したいと思います。